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「虫が苦手な人は××を究めるべし!」「売られている土は大きく分けて○種類」。土の専門家に聞いた“農業あるある”大公開!

趣味としての農業に興味津々♪ そんなあなたに耳打ちしたい「ココだけの話」をお届けするこのコーナー。今回は、農業とは切っても切れない関係にある「土」にまつわるあれこれがテーマです。ホームセンターで売っている培養土や堆肥を開発、製造するスペシャリストだからこそ知る、興味深い「土」の雑学を聞いてみましょう!

Illustration:あおむろひろゆき / Text:TSUCHILL編集部
提供:株式会社カインズ
※本記事にはプロモーションが含まれています。


協力してくれたのは……
カインズ「土の栄養剤」の開発担当者さん

カインズで取り扱うオリジナルの土壌改良材「土の栄養剤」の製造・販売を担当する傍ら、各種堆肥・用土にも携わる。生産者の声に耳を傾けつつ、農業や園芸の現場で重宝されるよりよい土を提供するため、日夜奮闘を続けている。



【土の雑学1】ホームセンターで売られている「土」は、大きく分けて3種類ある

家庭菜園を始めよう、あるいは、鉢植えを育てようと思って、 ホームセンターの農業・園芸コーナーに行ってみると、そこには袋詰めにされた土が山のように積まれています。その量はもちろん、種類も多種多様。まずは土を決めないと始まらないのに、一体どれを買ったらいいのか見当もつかない、なんてことになりがちです。

しかし、その数ある「土」が、ざっくりと3つのカテゴリーに分かれていると知れば、選択はずいぶん楽になるはず。基本となるのは、作物・植物を植え付けるのに最適な「培養土」、生育に合わせて加えていく「肥料」、そして、栄養を失った土を蘇らせる「土壌改良材」。

それぞれの土の役割を理解したうえで、「今、自分が育てている作物・植物に必要な要素はどれなのか」を考え、土選びを始めればいいのです。


土選びは恋人選びと同じ。イケメンの土を選ぶのではなく、何をしてくれるか、どんなポテンシャルがあるのかを知ったうえで選ぶことが大事ですよ。


【土の雑学2】森には、自力で栄養満点の土を作り出す仕組みが備わっている

畑や鉢植え、プランターの土は、必要最低限の手間をかけなければ、栄養たっぷりのよい状態を保つことはできません。作物・植物が育ちやすい環境の構築には、ある程度の管理が必要ということです。

でも、ちょっと考えてみてください。人の手が入っていない緑豊かな森は、土を変えたり、定期的に肥料を与えたりしていないのにもかかわらず、数百年、数千年にわたって、樹木や植物が育ちやすい環境を保っています。森の土にはどんな秘密が隠されているのでしょうか。

草木の葉や実を食べる鳥、昆虫がいて、それらの生物のフンや死骸を分解して栄養に変える微生物がいる。微生物のチカラによって、森の土は上質な培養土となるわけです。

ポイントは植物の落ち葉や実、動物のフン、死骸といった「有機物」。これらが微生物を活性化させ、よい土の元になります。一方で畑では、作物を収穫することで大半の有機物を外に持ち出してしまうので、微生物の活動が弱まり、土が瘦せていってしまうのです。


鳥や落ち葉や虫たちは、日々森の土づくりに貢献してくれています。もちろん、ノーギャラで。

【土の雑学3】化成肥料に比べて、有機肥料は効果が出るまで時間がかかる

オーガニックという概念が広まるにつれて、豊富な有機物を含んだ「有機肥料」の存在がクローズアップされています。有機肥料の特長としては「作物・植物に必要な栄養がたっぷり含まれている」「効果の持続期間が長い」などが挙げられる一方で、「すぐに効果を発揮してくれない」という側面があることも知っておいたほうがいいでしょう。

有機肥料がすぐに「効いてくれない」のにはもちろん理由があります。有機肥料に含まれる栄養素の分子量はサイズが大きく、作物・植物はそのまますぐに吸収できません。

それゆえ、土の中の微生物が(作物・植物が吸収しやすいサイズまで)分解してくれるのを待つ時間が必要となるため、即効性という一面を見た場合には、化成肥料に軍配が上がります。


有機肥料を使うと決めたのなら、焦らず騒がず、ゆっくりとした時間の流れを楽しむ心の余裕が必要なのです。

【土の雑学4】虫が嫌いなら、究めるべきは「堆肥」

有機物をたっぷり含んだ土は、作物・植物を栽培するのに最適です。しかし、最近はそういった土を使うのをためらう人が増えてきました。

その理由は「有機物の多い土=栄養がしっかり含まれている」ため、虫が発生しやすい側面もあるからです。特にベランダや室内で作物・植物の栽培をする人たちは、虫が湧くのを嫌って無機物の土を選ぶ傾向があります。

とはいえ、無機物の土では微生物の働きが起こらず、作物・植物に栄養を供給するためのサイクルが活性化しません。そこで重要になってくるのが「堆肥」です。

季節や作物・植物の状態に応じて、豊富な栄養を含んだ堆肥を無機質の土に加えていくことで、植物の健全な成長を後押しすることが可能になるのです。


虫なんて見るのもイヤ。でも、植物にはすくすくと育ってほしい。そんな無茶な……を可能にしてくれるのがこの黄金タッグ。

【土の雑学5】一度栽培に使った土に、新しく何かを植えるなら「再生」する必要がある

どんなに栄養たっぷりの土壌があっても、そこで一度作物を育て、収穫したあとは、その土壌はスッカラカンな状態になります。

作物は地中の栄養を吸って育ち、実を結ぶわけですから、言わば「実=栄養の結晶」。それを収穫して食べてしまえば、土に栄養が還元されないのは当然の流れといえますし、結果として土壌に含まれる微生物のバランスも崩れてしまいます。

栄養がスカスカの土壌で別の作物を育てるのは非常に難しく、品質も保たれません。まずは、土を「再生」し、環境を作り直さなくてはならないのです。

そんな時に力を発揮するのが「土壌改良材」の一種である「再生材」。栽培に使用し、栄養がなくなってしまった土に混ぜることで、もう一度栽培に適した土壌に復活させるための資材です。

何年にもわたって作物や植物を育て続ける人には必要不可欠な資材ということです。


栄養のなくなった土壌で作物を育てるような、酷いことをしてはいけません。しっかり再生して、作物が喜ぶ栄養たっぷりの「食卓」を用意してあげましょう。

【土の雑学6】土壌を再生してくれる「再生材」は単なる栄養補給剤ではない

「再生材」の主な役割は、土の「栄養」を補うことだけだと思われがちですが、そうではありません。むしろ再生材に含まれる「栄養+α」の「+α」こそが製品の特色ともいえそうです。

たとえば、カインズが取り扱うオリジナルの再生材『土の栄養剤』シリーズを例に見ると「観葉植物用」「野菜ハーブ用」「果樹・シンボルツリー用」など、複数の種類があり、それぞれ材料や配合が異なります。

これは、育てる作物や植物ごとに、必要な「+α」の要素が異なるため。作物・植物に合わせて、より有益な機能がプラスされているというわけです。

たとえば、室内で育てることの多い「観葉植物用」には、匂いを抑えるための活性炭を配合。「野菜ハーブ用」には植物を丈夫に育てる有機石灰が、「果樹シンボルツリー用」には土の水はけや通気性を高めるためパーライトが適宜配合されているなど、それぞれに最適な設計がなされています。

作物・植物に適した再生材を上手に選ぶことで、元気で安定感のある生育を楽しむことができるのです。

土の栄養剤
【価格】248円(税込)
【商品ページ】https://www.cainz.com/g/4549509874171.html
※価格は2024年2月時点。時期や店舗によって価格が変わる場合がございます、詳しくは店舗やオンラインショップをご確認ください。


投与することで、土の栄養補給のみならず、機能性まで高めてくれる。『土の栄養剤』はスーパードクターの万能注射みたいな優れモノなんです。

「土」の本質と特長、奥深さを知れば、土いじりの楽しさが倍増するはず!

農業や園芸に必要不可欠で馴染み深い「土」にまつわるエピソード、いかがでしたか?普段何気なく選んでいる「土」ですが、意外と奥深いようです。

ホームセンターに足を運んだ際には、そこに並んでいる土を改めてチェックし、パッケージに書かれた用途や効能、成分を確認してみてください。その種類や特徴を知ることで、ご自身の菜園や鉢植えをよりよい環境に変えていけるかもしれません。

あなたの土いじりを、さらに楽しく、有意義なものにしてくれる「ココだけの話」。次回も「へぇ!そうなんだ!」と、思わずヒザを打つ興味深い情報をお届けします。


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